8年越しの花嫁 奇跡の実話
- 原田崇央
- 2017年12月21日
- 読了時間: 2分
年数の数え方が気になった。8年越しって、どこから数えているのだろうか。映画は2006年から始まり、2015年で終わる。すると、10年越しになる。どうやら、本来、結婚する日が2007年3月11日で、作中でははっきり表示されていないが、念願かなって挙式したのが2014年らしいので、これでカウントすると、確かに8年越しになる。ただ、映画のスタート時点から6年後の2012年3月を6年目と表示しているので、年数表示は気にしていなそうだ。カレンダーイヤーだと、2006年からスタートしているので、2012年は7年目になる。ただ、2006年といっても年末らしいので、カレンダーイヤーでなく、実際の丸1年でカウントすると、2012年3月は6年目でもいいのかもしれないが…。それにしても、311の扱いが中途半端だな。発生5ヵ月のニュースとか、1年後の主人公の行動とか描くなら、発生当日も描くべきでは?
実話をもとにした映画ってのは、たいてい、辻褄が合わないものだが(まぁ、現実は矛盾だらけだし、人の考えなんて一貫性がないから、これは仕方ない)、それを抜きにしても、ご都合主義が多すぎる。ヒロインが車いすで転倒した直後に主人公が現れるとか、ヒロインが式場を遠くから眺めている時に、たまたま、主人公と打ち合わせしていた式場担当者が現れるとか…。
ただ、ほめられる点もあった。タオのすっぴん(正直、ブスに見える)顔を見せているのは評価に値する。アイドル的な女優に障害者や難病の役を演らせるまではよくあるが、ブスなすっぴんを見させたのはすごい。これを命じた監督やプロデューサー、受けた事務所やタオ本人を評価したい。今まで、タオの演技には疑問だらけだったが、本作で見直した。
それにしても、back numberの曲って、同じようなのが多いな。女子受けする邦楽バンドはたいてい、自分のような洋楽ロック好きからは批判の対象になりやすいが、back numberもそうだな。ミスチル同様、好きになれない部分がある。

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