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エセルとアーネスト ふたりの物語

  • 原田崇央
  • 2019年9月29日
  • 読了時間: 3分

ディズニー・ピクサー、イルミネーション以外の海外アニメーションはなかなか日本では公開されない。

ドリームワークスやフォックス、ライカの作品もなかなか日本公開されないからな…。

ディズニー・ピクサー、イルミネーション以外でコンスタントに日本公開されているのは、英国のアードマンのクレイ・アニメーションが小規模公開ながら安定して劇場にかかっているくらいか?

そんな中、ここ最近は「ディリリとパリの時間旅行」や「ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん」など、ミニシアター系(しかも、シネコンをメイン館にした小規模公開ではなく、本来のミニシアター公開)で海外アニメーションの公開が相次いでいる。ミニシアター公開のため、時間のやりくりが大変なので、ちょっとした嬉しい悲鳴状態かな。

本作は映像面でいえば、「ディリリとパリの時間旅行」や「ロング・ウェイ・ノース」よりも日本の観客にすんなり受け入れられるアニメーション表現だとは思った…。

それにしても、日本でも人気のある「スノーマン」の作者の両親の話、しかも、主題歌はポール・マッカートニー。そして、実はハリウッド・メジャー・スタジオのユニバーサル映画。なのに、これまで日本公開が遅れた理由はなんなんだろうと色々と見る前は気になっていた。

上流階級志向の妻が大戦中の日本との戦いについて、字幕では訳されていなかったが、日本人のことをジャ○プと呼んでいたし、広島への原爆投下も戦争をやめさせるのに仕方ないといった発言をしていた。

(逆に労働者階級的な考えの夫は、この意見に疑問を呈していたが…。そういう思想の違う人間が夫婦として愛し合えるのが日本との違いだよなとは思った)

なので、鑑賞中はそういう右翼やネトウヨに攻撃されそうな要素のせい?と一瞬思ったりもした。でも、違うね…。正直言って、淡々としすぎていて、これは、夜勤明けで見たらオチちゃうよっていう内容だった。そのせいだね。公開が遅れたのは。

ジワリと感動するし、映像的にも、アナログとデジタルの混ざり具合も良かったと思う。

でも、淡々としすぎなんだよね…。

まぁ、戦時中の日常生活を描くという点では、「この世界の片隅に」と通じる部分もあるし、同じ島国で、同じくロイヤルファミリーを抱える国ということで、結構、日本人と似たような言動もあるよなとは思えたかな。

そして、冒頭の実写パートを見て思った。英国人はミルクティーを飲む時に、最初にミルクを入れてから、その後にお茶をいれるのかと…。

それにしても、岩波ホールで、アニメーション映画、しかも、ハリウッド・メジャー・スタジオのユニバーサル作品である「エセルとアーネスト」が上映されているって、なかなかの衝撃だよな…。

まぁ、そのおかげで珍しく、海外アニメーションなのに、字幕版のみの興行になってくれたのだろうが…。

個人的には岩波ホールに行きたくなかったんだけれど、ここしかないので仕方なく行くことにした。

岩波ホールは確かに、日本のミニシアター文化、というか、日本の映画業界にとって重要な存在かもしれない。

でも、あそこのお偉方が好きじゃないんだよね。

何故、嫌いになったかというと、岩波ホールの入る建物内で来日映画人の個別インタビュー取材をしている最中に、あそこのお偉方が入って来て、来日映画人とあいさつ始めたんだよね。

本当、腹立ったね。

日本の映画界における大物だから、宣伝マンや通訳など、現場にいる人間、誰も注意できないんだよね。

取材を邪魔しているのにもかかわらず。

なので、あんな勘違いしたアホの経営する映画館になんか、金を落としてやるかと思っていたが、本作はほかでやっていないから仕方なく、ここで見ることにした。


 
 
 

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