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キャロル& チューズデイ

  • 原田崇央
  • 2019年10月5日
  • 読了時間: 3分

「キャロチュー」最終回は、ここ最近の深夜アニメでは珍しくきちんとまとまった終わり方だった。やっぱり、最終的には2期、3期が作られるとしても、1クールでとりあえず完結させるとすると、まとめるのに無理があるってことだなというのがよく分かった。

「キャロチュー」は2クールものだから、1クールものにありがちな、終わったんだか、終わってないんだか分からないような終わり方とか、2期作りたい前提で、解決しない要素だらけの終わり方とか、最終回の前話とかの方が出来が良く、なんか蛇足みたいな終わり方の最終回とかになっていないのが良かった。

まぁ、2クール展開になったのは、最初からネトフリと提携して、世界同時配信というのが決まっていたから、米国ドラマ1シーズン分くらいのエピソードが必要だったんだろうなとは思うが。

あと、最近の国産アニメには、珍しく、OP曲の前は決まりもののアバンだけで(ない週もあったが)、前回までの振り返りや、新たなシーンなどがないのも海外展開を意識したんだろうなという気はする。

ただ、最初の2話の出来が良すぎたので、正直、シリーズ全体としては物足りないなという気はした。

最初の2話なんて、アニオタ用語でいうところの「覇権アニメ」になるかも、何年か後に初放送で見たことを威張れるアニメになるかも、なんて思ったが、そこまで話題にはならなかったからな。

それは、ストーリー展開も、作画も3話以降、パワーダウンしたからにほかならないとは思うが。

あと、音楽のセンスが古いな…。音楽ものなのにね…。

洋楽耳でいえば、せいぜい、00年代初頭くらいの音楽かな…。

とてもじゃないが、近未来を舞台にした作品の音楽ではない。

2019年の洋楽として聞いても古い。

あいみょんや米津、髭男なんてのが新しい音楽扱いされる邦楽からすれば新しいんだろうけれどね…。

もう、10年以上前から、全米チャートにランクインする曲では、作詞・作曲にクレジットされる人間がたくさんいるってのが当たり前になっていて、ヴァース担当、ブリッジ担当、コーラス(サビ)担当、バックトラック担当など、多くの作詞家・作曲家が作ったものを合体させるってのが普通になっていて、いわゆるシンガー・ソングライターと呼ばれる人の楽曲でもそうなのに、この作品に登場する楽曲は、AIが作った曲か、昔ながらの自分たちだけで作った曲、あるいはプロデューサーやソングライターから与えれれた曲を歌う専業歌手って感じだからな。音楽の発想が邦楽なんだよな…。AIが作った曲って、近未来っぽいけれど、要はボカロみたいなものだもんな…。でも、良い曲は結構多かったと思う。

まぁ、期待度が高かったので、批判的な意見が多くなってしまったが、感心したこともある。

それは、洋楽名曲から拝借した、各エピソードのサブタイトルかな。

毎回、そのエピソードと曲名がリンクしているんだよね。

ただ、原曲そのものに言及したのは1話だけだったのは残念だが…。

権利的に難しいだろうが、元ネタ曲だけ集めたコンピ盤とか作ってほしいな。


 
 
 

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