任侠学園
- 原田崇央
- 2019年9月28日
- 読了時間: 2分
原作もそうらしいが、場所を変えれば、いくらでも続編が作れる映画だよなとは思った。
まぁ、突っ込みどころだらけだけれどね…。
古くは「仁義なき戦い」とか、最近でいえば、「アウトレイジ」とか、ヤクザや警察とかカタギでない人間中心に話が進む作品だと気にならないが、現在のヤクザに利益を与えた人間も、ヤクザから利益を受けた人間も罰せられる。それは、ショバ代を払ったような人も対象だという世の中では、こういう話は無理があるよなとは思う。山口組がハロウィーンにやっている菓子配りで菓子を受け取った子どもや、その親に対する批判が出るのもそういうことだしね。
どうやっても、本作の教師や生徒はヤクザに利益を与えている、あるいはヤクザから利益を受けていることになるわけだしね…。
で、何故、自分がこの問題に敏感かと言うと、18年前の祖母の葬儀以来、会っていないし、生きているかどうかも知らないが、親戚にヤクザがいるからなんだよね。高校生の時に、この一家のテキヤ稼業を手伝い、報酬ももらった身分で偉そうなことは言えないけれどさ。
本当、葬儀の時のこのヤクザ親戚には腹が立ったな。自分の学歴がないのは、自分が悪いのに、それなりに目立つ仕事をしているこっちを妬んで、やたらと、生き方とかに文句つけてきたからな。
そういうのを生で体験している身としては、この作品に出てくる地域や学校運営に貢献しているヤクザというのがウソくさく見えて仕方ないんだよね。
そういえば、相変わらず、本作でも高校の校長が自分のところの生徒を“学生”と呼ぶ、ありえない台詞があったな。いつになったら、日本の映画、ドラマ、アニメ、小説、漫画などの関係者は中高生は学生ではないって気付いてくれるのかな。
それから、犯罪を報道するニュース番組が容疑者を呼び捨てにしているのもありえなかったな。
本当、日本の映画、ドラマ、アニメ、小説、漫画などの関係者って、ニュースも見ないし、新聞も読まないんだな。日本の作品が海外作品に比べてリアリティがないのって、こういうのが原因なんだよな。
そういえば、日奈子って悪役なんだ…。クレジット順が上位じゃないから、出番が少ないのかなとは思っていたが、意外と出番はあった。悪役だからそういう扱いなのかな?
あと、葵わかながイメージとだいぶ違っていた。まぁ、ダンサー志望役には無理はあると思ったが、ツンデレ問題児演技は良かったと思う。
追記
本作に出てくる、詰めた指みたいなウィンナーが入っているカレーを見て、「アウトレイジ」のラーメンを思い出した…。

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