2017年の個人的なベスト楽曲
- 原田崇央
- 2017年12月31日
- 読了時間: 5分
〈洋楽〉 ① SOMETHING JUST LIKE THIS/THE CHAINSMOKERS + COLDPLAY コールドプレイ曲を個人的な年間ベスト・ソングに選ぶのはこの5年で3回目。自分はそんなにコールドプレイが好きだったのか…。今年見たライブはフェスを含めて22本だったが、一番良かったのはコールドプレイと断言したい。 ② SHAPE OF YOU/ED SHEERAN この曲でやっと、エドも日本で知名度が上がった。それにしても、この曲がレコード・オブ・ザ・イヤーやソング・オブ・ザ・イヤーにノミネートされないグラミー賞はおかしい。何でも、黒人権利問題とか反トランプとかを主張する作品ばかり評価する最近の米国の賞レースはおかしい。もろ、U2な「CASTLE ON THE HILL」やアイリッシュ・トラッドな「GALWAY GIRL」も好きだが、エドばかりってのもあれなので、この曲だけを選出した。それにしても幅広いタイプの楽曲を収録したアルバム『DIVIDE』がグラミー賞のアルバム・オブ・ザ・イヤーにノミネートされないのはおかしいよな。 ③ HUMBLE./KENDRICK LAMAR 黒人権利主張&反トランプ主張系はあまり好きになれないが、ケンドリックは別格。この曲のMVはMTVのビデオ・ミュージック賞で最優秀ビデオ賞を受賞したが、同賞のここ最近の受賞結果では最も納得できる作品だった。そして、この曲を収録したアルバム『DAMN.』が、AKB総選挙で謎の結婚宣言をした、りりぽんのせいで有名になったのは迷惑な話だった。 ④ YOU’RE THE BEST THING ABOUT ME/U2 2006年以降にU2がリリースした楽曲では文句なしのベスト。いかにもジ・エッジといったギターが鳴っていて、誰が聞いてもU2と分かる曲だが、かといって、過去の焼き直しになっていないのは評価に値する。そういえば、U2の1992年のヒット曲「EVEN BETTER THAN THE REAL THING」は「リアル・シング」と省略された邦題になったが、この曲も「ベスト・シング」と省略された邦題になっている…。 ⑤ 1-800-273-8255/LOGIC FEAT. ALESSIA CARA & KHALID この曲の持つメッセージ(MV含む)は非常に感動的。そして、米国系洋楽には珍しく、サビの部分の歌詞が毎回違うのも評価に値する。実際、グラミー賞のソング・オブ・ザ・イヤーにノミネートされたし。
〈邦楽〉 ① =LOVE/=LOVE さっしーが作詞家・プロデューサーとしても才能を発揮したことを見事に証明した1曲。歌詞にある❝過去最上キュンの衝撃❞というフレーズは、師匠・秋元康の❝山盛り待ちぼうけ❞にも匹敵するスーパー・フレーズだと思う。 ② バグっていいじゃん/HKT48 心身ともに疲れた今年は、この曲の持つ、❝人生は失敗だらけ。いつでもやり直せるよ❞というメッセージに勇気づけられた。それにしても、この曲が主題歌となったアニメ「カミワザ・ワンダ」は「ポケモン」や「妖怪ウォッチ」を目指して作られた作品だったのに、ブレイクすることなく終わってしまったな…。そして、今年はHKTのライブで個人的には印象的な出来事が多かった。3月の茨城公演では2列目センターという、ありえないほどラッキーな位置で見ることができたし、4月のSSA公演では、昼のらぶたん卒業コンサートでは今までに自分が見たコンサートで最大級の涙を流したし、同夜公演では奈子とハイタッチしたしと本当、色々とあった。 ③ 明日も/SHISHAMO これも「バグっていいじゃん」と同系統のメッセージを持った作品。いかに自分が今年、疲れていたかが分かる。 ④ 打上花火/DAOKO × 米津玄師 まさか、DAOKOがブレイクするとは思わなかった…。アンダー30に限定すれば、今年を代表するヒット曲って、コレだろうなと思う。それにしても、映画のタイトルは「打ち上げ花火」表記なのに、何で主題歌のタイトルは「打上花火」なんだ?統一しろよって思う…。 ⑤ 桜色ダイアリー/妄想キャリブレーション 5曲中3曲がアニソンか…そして、5曲とも女性ボーカル曲(「打上花火」はコラボだが)
〈今年の重大(十大)音楽ニュース〉 ① チェスター・ベニントン(リンキン・パーク等)自殺 全オリジナル・アルバムをリアルタイムで購入してきたバンドのボーカルの自殺は衝撃的だった。 ② マルコム・ヤング(AC/DC等)死去 2010年のSSA公演を一緒に見に行ったロック好きの元同業者は今、何をしているのだろうか…。 ③ チャック・ベリー死去 我々世代には「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で知ったロックの偉人。 ④ トム・ペティ(ザ・ハートブレイカーズ、トラヴェリング・ウィルベリーズ等)死去 5人いた覆面?スーパー・グループ、トラヴェリング・ウィルベリーズも残り2人か…。 ⑤ クリス・コーネル(サウンドガーデン、オーディオスレイヴ等)自殺 それにしても、90年代初頭にミュージック・シーンを大きく変えたシアトル発の4大オルタナ・グランジバンドのうち、3バンドのボーカルが既に他界しているとはね…。(ニルヴァーナとサウンドガーデンが自殺で、アリス・イン・チェインズがオーバードーズ)そう考えると、パール・ジャムってすごいな。新作は出ないが、ライブ活動はしているし…。 それにしても、今年も大物ミュージシャンの訃報が多かったな…。
⑥ 約21年ぶりに全米シングル・チャート最多首位獲得週数に並ぶ楽曲誕生 日本ではイマイチ盛り上がったとは言い切れないが、LOUIS FONSI & DADDY YANKEE FEAT. JUSTIN BIEBERの「DESPACITO」がマライア・キャリー&ボーイズⅡメンの「ONE SWEET DAY」以来の16週連続ナンバー1獲得曲になったのは、毎週、ビルボード・チャートをチェックしている者としては興奮した。 ⑦ BTS(防弾少年団)「MIC Drop」全米トップ40入り 誰も騒いでいないが、漢字表記名を持つアーティストが全米トップ40入りしたのって坂本九以来なんじゃないか?(PSYは英語表記だし)それにしても、この曲って、元ネタはミッシー・エリオットだよな…。 ⑧ さっしー 3年連続4度目の1位 ⑨ アムロ 引退を発表 ⑩ コンサートやフェスでのテロ行為相次ぐ 英国のアリアナ公演でのテロを受けたチャリティー・コンサートでアリアナは株を上げたよな。あと、「DON'T LOOK BACK IN ANGER」は名曲であり、最高のアンセムだということを再認識させた。

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