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業界の人手不足
- 原田崇央
- 2018年1月25日
- 読了時間: 2分
あるテレビ番組の仕事の誘いを受けた。先方が基本としているギャラは年収換算でいうと、100万円近い減収になるものだった。しかも、事実上の派遣にされてしまうので、差し引かれるものも増えるし、現在のフリーランスのように経費を確定申告で申請することもできないので、実質的には手取りレベルで150万円以上の減収の可能性が想定される。さすがに、やりたい仕事であって、なおかつ、先方から「来てほしい」と言われても、「分かりました」と言える案件ではない。
相手も、それを分かっているのか、「ギャラが低いからというので辞退するのは勿体ないので、希望を言ってほしい」と言ってきた。面談後、何度も確認の電話があった。
なので、考えた末に希望収入を伝えた。現在の収入よりは減額になっても仕方ないと、月収換算で数万円減の額を提示した。
しかし、返答は最初の基本としているギャラだった。結局、賃上げする気はないってことか。
数ヵ月後か半年後か1年後かは分からいが、仕事ぶりが認められれば、賃上げ交渉の可能性はあると言っているが、正直、信じられない。こっちとしては大幅な収入源になったとしても、今回の交渉で、基本ギャラから月収レベルで1万でも2万でも上積みされれば、涙をのんで仕事を受けたかもしれないが、結局、1円も上積みされないのでは信用できない。
結局、相手はベテランの技術・知識を持っているディレクターを、ディレクターに成りたての人間のギャラで雇いたいってだけでしょ。
これって、うちらの業界だけではなく、全ての日本の職場の人手不足につながる話だよね。
なめんじゃない!と言いたい。
だから、人手不足は解消しないんだよ!
特に、生まれてから、ずっと、日本社会で辛酸をなめさせられてきた40代への扱いが酷すぎる。

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