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リメンバー・ミー

  • 原田崇央
  • 2018年3月17日
  • 読了時間: 3分

やたらと上映中にトイレへ行く輩に視界を遮られた。日本人好みの話ではないのかな?泣けたけれど、確かにタルいと思った部分はあったし…。あと、結構すいていた…。タイトルのせいかな?最近、ディズニーは音楽で売る手法に力を入れているから、主題歌のタイトルを邦題にしたのだろうが、自分の職場の20代女子、しかも、ディズニー好きですら、ミーの部分しか、きちんとタイトルを言えなかったからな…。多分、リメンバーって言葉は日本人に馴染みがないんじゃないのかな。原題のココの方が覚えやすくて良かったのでは?

ただ、音楽映画として良く出来ている。「坂道のアポロン」なんかとは比べものにならないくらい。主題歌「リメンバー・ミー」が「ディス・イズ・ミー」をおしのけてアカデミー歌曲賞を受賞したのも納得。

そして、多少、強引なところはあるにせよ、脚本は良く出来ていたと思う。伏線もはってあるし、何より、観客のミスリードの仕方がうまい!

それから、メキシコの家族観とか死生観って、結構、アジアに近いなと思った。

家族観と言えば、この作品は祖母に音楽を禁じられた少年の話だが、うちの母方の祖母(故人)は音楽とか映画に夢中になることに全く嫌悪感を示さない理解のある人だったな。中学時代、同級生と勉強するでも、運動するでもなく、ただ、ダラダラと家で音楽とか聞きながら、たむろしていることに難色を示す近所の人もいたが、祖母は、別に悪いことをしているわけじゃないからいいでしょと突っぱねていたし。世の中には、エンターテインメントとかアートを見下し、下品なものと見る人はいるからね。でも、祖母は違った。まぁ、若い頃は映画館のアナウンスの仕事をしていたらしいし、祖父(故人)は絵描きとか映画評論家とか、そういうのを目指していたらしいし、2人の出会いのきっかけは映画館らしいから、エンタメやアートには理解あって当然なんだが。そんなわけで、自分は2歳で勝手にレコードをかけて曲を楽しむことを覚えてしまったし、映画や音楽のマニアになってしまったし、結局、こういうカタギでない仕事に就くことにもなったのだが。もっとも、自分が社会人になった当時の近所の人や父親(故人)は、こういうカタギでない仕事を毛嫌いしていたが。でも、父親はそこそこ、映画や海外ドラマは好きだったし、昔は、ひばりをリスペクトしていたらしいし、印刷だかなんだかの仕事をしていた時期もあるらしいので、何故、マスコミ業界を嫌っていたのかは謎だな。規則正しくない生活とか、酒の絡む仕事とかが嫌いなのかな。母親と言い争いが続き、離婚に至った動機の一つは、母親が残業ついでに同僚や上司と飲んでから帰宅することだったからな…。

≪追記≫

同時上映のアナ雪の新作短編、面白いことは面白いが、アカデミー短編アニメーション賞にノミネートされなかったのも分かるよなという出来だった。


 
 
 

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