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ボス・ベイビー

  • 原田崇央
  • 2018年3月24日
  • 読了時間: 3分

ディズニー/ピクサーやミニオンズ以外の洋画アニメーションのグッズが映画館で豊富に売られているって珍しいな。ちなみに自分は何も買っていない。

この「ボス・ベイビー」、一言で言えば、独身に愛犬家が多いことを皮肉っている作品なので、昔ながらの結婚をよしとし、子どもは複数つくるべしってのを美徳とする保守的な思想の映画と見られても仕方ないかなという内容だった。 今のハリウッドでは異常なほどの、反トランプ思想から来る女性の権利主張、セクハラ反対運動が繰り広げられているが、こうした映画が作られ、実際にヒットしているってのは、やっぱり、昔ながらの家族観をよしとする米国人が多いってことなんだろうなと思う。 確かに、賞レースを賑わせた、反トランプにつながるME TOO運動やBLACK LIVES MATTER運動に呼応した映画の多くは興行的にはパッとしないし、そういう運動とあからさまに連携した、グラミー賞やスーパーボウル、アカデミー賞などのライブ・イベントの中継は視聴者数が減少した。そう考えると、日本人が思う以上に米国は分断されているんだろうなと思う。

それにしても、ドリームワークス製アニメーション映画が日本で劇場公開されるのは久々だな。DVD発売日に販促目的で吹替版のみの公開となった「ペンギンズ」や、映画祭などで上映された「ヒックとドラゴン2」はあったけれど、きちんとした劇場公開は「マダガスカル3」以来だからな…。アカデミー賞にノミネートされても、全米興行収入が1億ドルを突破しても、主題歌が全米ナンバー1になっても、頑なに日本では劇場公開されなかったからな…。というか、日本でも1作目、2作目はヒットした「カンフー・パンダ」ですら、3作目は公開されなかったからな。いくら、洋画不振が続いていた。ディズニー/ピクサー以外の洋画アニメーションはヒットしにくいといっても異常な状況だった。最近ではイルミネーション作品は日本でもヒットしているし、過去には、「アイス・エイジ(途中から日本公開されなくなったが)」だってヒットしたのに。というか、ドリームワークス作品だって、コケたものも多いものの、「シュレック」や「マダガスカル」、「カンフー・パンダ」なんかはヒットしているし…。結局、この日本未公開状態が続いていた時に権利を持っていたフォックスが悪いんだろうな。フォックスは最近、実写でもやたらと劇場公開作品を絞っているからね。まぁ、フォックスがディズニー傘下になるとの報道を聞いて、そうだろうねと素直に思ったくらいだから、劇場公開の宣伝に使うほどの予算も厳しかったんだろうね。とりあえず、今回の「ボス・ベイビー」から、イルミネーション作品を当てている東宝東和の配給になったおかげで日本でも公開されるようになり、何よりって感じ。客入りも健闘しているようだし。

ところで、字幕版で見たが、同時上映の短編「ビルビー」って、吹替版なのかな?そう聞こえたのだが…。


 
 
 

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