TOHOシネマズ 日比谷
- 原田崇央
- 2018年5月10日
- 読了時間: 3分
オープンから1ヵ月半ほど経って初めて、TOHOシネマズ日比谷に行った。これで、23区内にあるTOHOシネマズ全てに足を運んだことになった。TOHOシネマズって、上から目線(まぁ、東宝配給作品は圧倒的なシェアを誇っているから、そうなるんだろうが)のスタッフか、そうでなければ、仕切りの悪いスタッフかって感じのが多いし、観客の鑑賞マナーも良くないし、あまり好きになれないのだが、日比谷も他のTOHOシネマズと同様、好印象を持つことはできなかった。 何が酷いって、劇場のつくりだな。豪華な宮殿のような感覚を売りにしているようだが、無駄な広いスペースが多すぎる。ハコモノ行政でつくられた美術館とかホールみたいだ。導線も地下鉄の出口から含めて不便というか不親切。 そして、これだけ広いスペースがあるのに、近日上映作品のポスターも一切貼っていないし、観客が持ち帰れるチラシ類も置いていない。キネ旬で、この件に関する記事を読んで、事前に知ってはいたが、目の当たりにすると衝撃的だ。それどころか、現在上映されている作品のポスターも劇場入口に貼っていないし、シネコンなどではおなじみの、上映スクリーンの入口に上映作品のチラシを掲示するというのもやっていない。 はっきり言って、TOHOシネマズ日比谷では、映画情報を仕入れることはできない。無駄なスペースの中にあるモニターで予告を上映している(目線の上方にあるので見にくい)のと、売店の上部に厳選?された近日上映1作品の広告が出ていること、あとは、入口あたりにある上映スケジュールくらいしか、映画の情報が提供されていない。シネコンだろうと、ミニシアターだろうと、昔ながらの映画館だろうと、チラシやポスターというのは重要な映画情報ツールなのにと思うのは古い考えなのだろうか? デラックス感を出すために、非日常感を出すために、ポスターやチラシを排除したと主張するのかもしれないが、クラシック・コンサートや演劇を上演する大人向けのホールだって、今後のプログラムのポスターを貼ったり、チラシを置いたりしているからな…。 TOHOシネマズ日比谷の方針は、映画情報は、勝手に自分で仕入れろ。ここは、だだっ広い贅沢なスペースと現在の上映作品を提供するだけだってことなのかな? 何か映画好き、エンタメ好き、アート好き、どの立場から見ても、何か違うよなと思ってしまう…。 そして、スタッフの仕切りの悪さで言えば、今回、「入場開始です」とアナウンスしたスタッフに、その直後に、「入場はまだです」と言われてしまった。不慣れなんだろうな…。 それから、観客マナーで言えば、スクリーン内のつくりが、館内自体や座席はゆったりめなのに、座席間の通路が狭いために、上映中に席を立つ輩がいると、スクリーンと自分との間のかなりの部分を遮られてしまう。どこが、贅沢な映画鑑賞体験なんだか…。 あと、スクリーン入口に上映作品の掲示がないために、間違って入ってくる観客も多そうだ。シネコンでは一般的に上映開始から30分以上経つと、入場禁止のはずなのに、入ってきたのがいたし、これと同じ人間かどうかは分からないが、途中で退場したのもいた。違うスクリーンに入ってしまった可能性があるな。 唯一、評価したいのは、現在、入場可能な作品の表示をしていることかな。新宿ピカデリーでもやっているが、あそこのは表示が小さいからな。ここは表示が大きいから分かりやすい。シネコンって、作品によっては、10分前を切っても入れなかったりするし、その一方で20分以上前から入れることもあるから、入場のタイミングが分かりにくいんだよね。アナウンスの声が小さい時もあるし。なので、この表示システムは評価したいと思う。 ただ、まとめて言えば、よほど、スケジュールの都合がつく映画館がここ以外にないって場合を除けば、できれば行きたくない劇場だなとは思う。まぁ、TOHOシネマズで積極的に行きたい劇場って、シャンテ含めて一つもないけれどね。

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