カメラを止めるな!
- 原田崇央
- 2018年7月21日
- 読了時間: 3分
上映回数が少なく、なかなか、自分の活動時間帯に合わなかったり、スケジュールが合ったとしても、完売だったりで、今まで見るチャンスを逃してばかりだった「カメラを止めるな!」をやっと、鑑賞することができた。 これだけ、話題になっているのに、上映回数を増やさないのは、飢餓感をあおる作戦か?個人的には、そういう作戦は好きではないが…。 あと、内容からして、サブカル好きとかホラーオタク、あるいは、映画マニアみたいなのが好んでいる作品だろうと思っていたが、かなり、女性観客の比率が高くて驚いた。普段、映画にほとんど興味を示さない、さっしーがツイッターでこの映画に関してつぶやいていたし、もしかしたら、この作品の人気ってのは、サブカル好きとかホラーオタク、映画マニア以外の人種によるものなのかもしれないなという気がした。 個人的には、低予算であることを宣伝材料にしている作品は好きではない。苦労したスタッフやキャストにきちんと、報酬を払えよ。それができなかったのは、監督やプロデューサーの力が足りないせいだろと思う。 でも、そういう怒りの感情を抱くにも関わらず、この作品は見るべき作品だと思った。 結構、一般支持が高いらしい本作だけれど、この映画を一番楽しめるのは、やっぱり、同業者だと思う。 プロでもアマでも、映画でもテレビでも、報道でもワイドショーでもバラエティでもドラマでもドキュメンタリーでも何でもいいし、担当ポジションも制作でも技術でも役者でも、どこでもいいが、映像制作に関わったことがある人間なら、この作品を評価したくなると思う。 ネタバレになるので詳しくは、話せないが、本作は大きくわけて、3つのパートで構成されている。その最初のパートが、ワンカット撮影になっていて、本当、よくできている。しかも、カメラについた、血糊をカメラマンがふく描写とか、地面に落ちたカメラから見た被写体の様子とか芸が細かい。 あと、最初のパートの中でもそうだが、以降のパートでも、結構、伏線が生かされていて感心した。 それから、メイン・キャラにディレクターとADの父娘が出てくるのも映像業界の人間には共感ポイントだと思う。特に、娘の方の納得いかない演出にたてつくところの描写なんて、映像業界の人間なら、ADからDになるディゾり期間に誰しもが経験したことだし、映像業界あるあるモノとしても楽しめると思う。 ちなみに、この作品で一番良かったと個人的に思ったことは、ヒロインが可愛い。多分、世間的な可愛いさとは違うと思うが。血糊だらけのノースリーブ姿で、なおかつ、髪型はポニーテールって、こういうヘンテコリンな映画が好きな人間には、強力な萌えポイントだよな!

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