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響 -HIBIKI-

  • 原田崇央
  • 2018年9月15日
  • 読了時間: 2分

決して、平手の演技はうまいとは言えないが、あの役、この話には、合っていると思った。あと、アンチでも、可愛いと思ってしまう撮られ方をしていたと思う。アナーキーな役柄ではあるが、そういう意味では、正統派のアイドル映画なのかな。

それにしても、月川翔監督は、キミスイといい、センセイといい、これといい、ラノベとかコミックを実写映画化した、いわゆるキラキラ系青春映画を、こういう映画にアレルギーがあるような人に、一般邦画っぽく見せるのがうまい。そして、月川作品、北川景子が常連になっている…。あと、シュン・オグリの役は、実写版キミスイの元図書委員の教師が、書籍への情熱を捨てきれず、売れない小説家をやっているみたいに見えなくもないな。

ただ、この売れない小説家といい、主人公と一緒に新人賞をとる若手作家といい、文芸部仲間で大物作家の娘といい、描き方が物足りなかったなと思った。尺の都合なのだろうが…。ライバルは誰か一人に絞った方が映画としての出来は良かったのでは?

それにしても、大コケとまでは言えないとは思うが、かなり空席が目立った。アンチは、所詮、欅坂のミリオンなんて、握手券売っているだけで音楽が売れているわけではない、だから、ファンの数がミリオンなわけではない。昔のアイドル映画はヒットしていたぞって叩きそうだな。

でも、よく考えると、70年代、80年代のアイドル映画って、2本立てが主流だったんだよね。角川映画みたいに、薬師丸・知世の豪華アイドル2本立てみたいのもあれば、全く関係ない、アニメとかカンフー映画と2本立てなんてのもあったし、松田聖子主演作なんて、刑事物語と2本立てだったからな。つまり、そのアイドルに興味がない、併映作品に興味がある人が見に来たりもしていたんだよね。だから、1本立てが主流の今のアイドル映画の興行成績をかつてのものと比べるのは違う気がする。

ジャニーズだって、キムタクとか嵐のアラフォー、アラサーメンバーの映画はヒットしたりするが、若手グループ主演のキラキラ系学園映画なんて、そんなに大きなヒットにはなっていないからね。本人たちはアイドルと名乗っていないが、世間からはアイドル扱いされているエグザイル映画だって、一族集結映画はヒットするけれど、個々のメンバーの作品は、そこそこか、大コケだったりするし。だから、響の興行成績がイマイチだからって、欅坂人気は嘘っぱちとか短絡的に言うのは違うと思う。


 
 
 

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