プーと大人になった僕
- 原田崇央
- 2018年9月22日
- 読了時間: 2分
何か、「プーと大人になった僕」という邦題だと、いい年こいた大人になったのにプー太郎やっている僕に見える…。
原題は主人公の名前を取って、「クリストファー・ロビン」だけれど、日本では、“動物”キャラの名前は知られていても、クリストファー・ロビンの名前は浸透していないから仕方ないのかもしれないが、プーに敬称を付けた邦題が定着しているんだから、「プーさんと〜」の方がしっくり来るような気もする。まぁ、大人になっても、ぬいぐるみにさん付けはないだろってことなのかもしれないが。
そういえば、プーさんたちはぬいぐるみであるということは周知の事実ではあるが、アニメーション版では、もしかすると、リアルな動物かもみたいに思わせる部分があったと感じていたが、この実写版は、完全にぬいぐるみの形をしているのに、ちょっと驚いた。汚れとかもリアルなぬいぐるみって感じだし。それでいて、クリストファー・ロビン以外の人間にも存在が分かるのは謎だが。というか、全体的にご都合主義過ぎるストーリー展開だけれどね。
それはさておき、先述したような、本当にプー太郎になりかねない大人になった僕の話だとは思わなかった。そっちの方がビックリかも。
クリストファーは、残業や家に持ち帰る仕事が多く、休日出勤で予定が狂うことも当たり前。当然、上司から仕事を押し付けられたり、パワハラを受けたりしていて、かなり、ブラックな労働を強いられている。本人も、その無理難題をこなせなければ失業の可能性がある。
舞台は大戦終了から間もない頃の英国だが、現在の日本にしか思えない。
子ども向け、カップル向けの映画のように思われているが、これって、主演のユアン・マクレガーと同世代の疲れている40代男のための映画だよなと思った。
というわけで、見ていて、ウルウルしっぱなしだった。ご都合主義だらけの映画なのに。
それにしても、相変わらず、プーさんは下半身を露出しているが、ディズニーは過去の問題ツイートで監督をクビにするのに、これはOKなんだな。

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