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若おかみは小学生!
- 原田崇央
- 2018年9月23日
- 読了時間: 2分
テレビ版は1話も見たことないのに、「若おかみは小学生!」の劇場版を見た。これが、文科省選定作品ってことに驚いた。
子どもが喜んで働く話、しかも、公私の区別もほとんどない重労働の旅館業に従事する話を文科省が勧めるって、どういうこと?
原作を読んだことがないし、テレビ版も見たことないので、本来の時代設定は知らないが、世界最貧レベルの国の話とか、核戦争後の近未来の話とか、あるいは、日本でも高度経済成長以前の話なら分かるが、セリフにスティーブ・ジョブズって言葉が出てくるってことは、少なくとも、この劇場版は現代の日本の話ってことでしょ。
子どもが重労働させられることに対する批判的な視線が何もない映画を文科省が勧めるってのは、国が一部のエリート以外は子どもだろうと年寄りだろうと、身を粉にしてブラックな労働に人生を捧げろと思っているのではと指摘したくなってしまう。
また、主人公は、両親の命を奪った(意図していなかったとはいえ)人間をあっさりと許してしまうが、これも、不慮の死を遂げた人に対して、遺族は国や自治体、企業を訴えるなと洗脳しているようにも思える。
文科省選定なんて付いていなきゃ、ここまで深読みなんかしないのだが…。
それはさておき、テレビ版ではきちんと描かれていたのかもしれないが、この劇場版では主人公が幽霊が見えなくなってしまう設定の描写が唐突すぎる。
あと、ロリじゃなくても、主人公が可愛く見えてくる恐ろしい作品ではある。それから、水樹奈々のセレブ小学生役も見どころか…。ところで、テレビ版と劇場版で一部キャストが違うのは何故?大人の事情?プロモーション的戦略?
追記 子ども向け、ファミリー向けと思っていたが、中高年の観客多い。

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