アイドル
- 原田崇央
- 2018年10月27日
- 読了時間: 3分
SKE48の2本目のドキュメンタリー映画「アイドル」を見た。過去のAKB48グループ(乃木坂含む)は、NHK/東宝作品だったが、今回はTBS作品となり、ぶっちゃけ、質が大幅に落ちた。
これまでは、作品によって、出来、不出来はあったものの、映画として、ドキュメンタリーとして見せようという努力は感じられたが、本作は映画としても、ドキュメンタリーとしても、駄作だった。 何というか、良く言っても、ワイドショーで流れる特集コーナーのVとか、スタジオで演者がVを見ながらリアクションする系の情報バラエティで流れるVとかのロング・バージョン、悪く言えば、煽り系の是非ものVにしかなっていない。 コメントフォローのスーパーやサイドスーパーはないものの、本当、そういう類のVにしかなっていなかった。
編集も酷い。同じ、テレビ関係者として、よくこんなので、俺より高いギャラをもらい、たいそうな肩書きを持っているなとあきれる。
以下、あきれた編集や演出
映画なんだから、ボカシは最低限にしようよ! 映画なんだから、コメント切りを同ポジでつなぐのやめようよ!サイドカメラの別アングル、別サイズはさむか、1カメでしか撮影できなかったのなら、最低限、間に白入れるとか、ディゾるとかしようよ! ドキュメンタリーなんだから、ナレーションでメンバーにさん付けはやめようよ!一般人ならまだしも、芸能人なんだからさ!取材 Dが顔出ししていて、個人的な感想をまじえて展開する、それこそ、HKTの指原監督作品みたいなのだったら、メンバーを敬称つきとか、あだ名で呼ぶナレーションでもいいけれどさ、ドキュメンタリー映画なんだからさ。こういうのが、ワイドショーとか情報バラエティっぽいって感じる理由でもあるな。
内容自体も、珠理奈マンセー!みたいな感じで正直、気持ち悪い。総選挙の場面でも、さくらたんの映っている場面の使い方に悪意を感じる。本当に、さくらたんがやる気がないみたいに見えるし。
珠理奈以外のメンバーも、珠理奈マンセー発言ばかりだし、SKEが伸び悩んでいるのは後輩がしっかりしないからみたいな発言しているメンバーもいるし、怒られている方も、洗脳されたかのように生まれてすみませんみたいな態度だし、本当、どいつもこいつも、パワハラ文化容認みたいな感じで、見ていて非常に不快になった。
今まで、好感を持っていたメンバーですら、そんな感じで、はっきり言って、推したい気持ちが大幅に減った。
あと、いまだに、「メモを取れ!」みたいな古い教え方をしていて、本当、前近代的なんだなSKEはと思った。パスワードとか固有名詞を除けば、メモなんて取ったって、何の身にもならねぇよ!仕事のやり方なんて、実際に体や頭で覚えたものしか頭に入らない。そんな無意味な古臭いことやらしているから、ああいうパワハラ女王が、絶対視されているんだなと思った。そのパワハラを容認しているからな、このドキュメンタリー映画は。
今までの秋元系アイドル・ドキュメンタリーだったら、批判的な視線もあったのに、本作にはないからな。非難されるのは、若手で、パワハラする先輩は非難されずマンセーされる。本当、酷いな。
タイトルは、「アイドル」ではなく、「領袖」とか「将軍様」とかにした方が良かったんじゃないの?

Comments