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エリック・ クラプトン~12小節の人生~

  • 原田崇央
  • 2018年12月8日
  • 読了時間: 3分

つまらなくはないし、音楽がかかっているシーンはシンガロングしそうになるし、本人のコメントで略奪愛問題が語られているのは興味深いのだが、映画としても、ドキュメンタリーとしても、出来はイマイチだった。

まぁ、映画祭とかで上映されたとはいえ、海外ではテレビ放送向けに作られた作品、つまり、家で寝転びながら見るような作品なんだろうから、映画館で鑑賞して評価するようなものではないのかな。

イベント上映の60分前後のアニメとか、テレビシリーズの総集編のアニメとかを映画館で見て、こんなの映画ではないと批判しても意味がないのと同じことかな。

サントラが出た時に収録曲がワーナー時代の曲が「ティアーズ・イン・ヘヴン」だけだったので、おそらく、ドキュメンタリーの内容も、70年代までの話にプラス「ティアーズ・イン・ヘヴン」誕生のきっかけとなった息子の不慮の死が入るくらいかなと予想していたが、実際は、ソロになってからの活動もほとんど取り上げられていなかった。サントラはさすがに、ソロ時代の曲がないとクラプトン名義で売れないから入れたって感じなのかな?

ソロになってからの話って、先述の息子の死以外だと、アルコール中毒の話と、恋愛スキャンダル、あと、作品の頭とケツを飾るB.B.キング絡みの話があるだけだからな。

そういえば、サントラに「ティアーズ・イン・ヘヴン」以外ワーナー時代の曲が入っていないのは、サントラがユニバーサルから出ている大人の事情みたいに思ったりもしたが、クラプトン自体、ユニバーサルに戻ったんだね。最近出たクリスマス・アルバムがユニバーサルだったので驚いた。

そういえば、ワーナー時代の楽曲って、特に日本の音楽通ぶった連中からは軽視されがちだよな。自分は好きだけれど。

80年代から90年代頭のフィル・コリンズと組んだ作品なんて叩かれまくっているけれど、「バッド・ラヴ」なんてカッコいいし、フィルが参加していない曲でも、「フォーエヴァー・マン」とか「ザ・ギフト」とか80年代世代にはたまらない曲も多かった。

90年代は、「ティアーズ・イン・ヘヴン」や「チェンジ・ザ・ワールド」、「マイ・ファーザーズ・アイズ」、「ブルー・アイズ・ブルー」といったバラード・ミディアム系シングルによる素敵なオジ様イメージと、カバー・アルバム『フロム・ザ・クレイドル』などのブルース路線、その両方を混ぜた『アンプラグド』でセールス的にも賞レース的にもピークにあった。

00年代以降は、ヒット曲は出なくなったものの、B.B.とのコラボ・アルバムなどでブルース路線を深めていった。

まぁ、日本の音楽通を名乗る連中には、キャッチーな曲やバラード、カバーを極端に嫌う連中が多いし、そういう連中がいまだに、ロッキング・オンとかBURRN!といった音楽誌でロートルぶりを発揮しているから、そういう雑誌に洗脳された音楽ファンもそうなっちゃうんだろうな…。

それにしても、海外ドキュメンタリーって資料映像が豊富だよな。どこから入手したのってのもあるし、有名な映像もバンバン入るし、日本のドキュメンタリーとは予算が違うよな…


 
 
 

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