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My Best Songs Top 5 2018 洋楽編

  • 原田崇央
  • 2018年12月30日
  • 読了時間: 5分

①ALL THE STARS/KENDRICK LAMAR, SZA

正直「ブラックパンサー」が米主要映画賞の作品賞争いに入る作品とは思えない。

個人的には好きな作品だし、ブルーレイも買ったくらいだけれど、いくら、トランプ政権が気にくわないからって、反トランプに結びつくような、黒人や女性、同性愛者の権利主張に結びつくような作品ばかり評価する最近の米芸能界には腹が立って仕方ない。今年度のアカデミー賞の作品賞や監督賞に絡むと予想されている黒人系作品には「ブラックパンサー」以外にも「グリーンブック」、「ビール・ストリートの恋人たち」、「ブラック・クランズマン」なんてあたりが挙げられているが、最大10本までノミネート可能なアカデミー作品賞のうち、4本は黒人系になる可能性があるって、おかしいだろ。

でも、このケンドリックとシザのコラボによる主題歌は文句なしに名曲だ。MVの盗作疑惑もあったが、そんなのどうでもいいと思えるほど、素晴らしい楽曲だと思うし、黒人系評価の色が濃い今年度のグラミー賞のノミネートの中でも、この曲のノミネートは納得する。

②SAY SOMETHING/JUSTIN TIMBERLAKE feat. Chris Stapleton

ジャスティン・ティンバーレイクもそうだし、テイラー・スウィフトやエミネム、ジェイ・Z、ビヨンセもそうだが、かつてはビッグ・ヒットを連発したアーティストが最近、大きなヒットを連発できなくなっている。ストリーミング時代が本格化した影響なのかな。トラップ系のラップやEDM的な要素がストリーミングとは相性がいいから、ポップやロックってのは不利なんだろうな。

この「セイ・サムシング」なんて、幅広い音楽性を持つティンバーレイク氏らしい、ポップ、カントリー、R&B、ゴスペル、エレクトリック、ロックなどいろんなジャンルがミックスされた名曲なのに。

しかも、この夏に出たアルバム未収録シングル「ソウルメイト」なんて、トップ40入りすらしなかったからな…。2年前のナンバー1ヒット「キャント・ストップ・ザ・フィーリング!」路線なのに、パッとしなかったんだからな。この2年で大きく音楽シーンが変わったってのが分かるよな…。

同じジャスティンでも、ビーバー容疑者は毎年、ビッグ・ヒットを放っているのに…。ビーバー容疑者も、ソロになりたてのティンバーレイク氏もR&Bとポップの中間的な立ち位置でスタートし、その後は、いろんな音楽性を披露していったってのは一緒なのに…。ビーバー容疑者は時流に乗るのがうまいんだろうな。

③HAVANA/CAMILA CABELLO FEAT. YOUNG THUG

シングルとしてのリリースは去年だが、収録アルバムのリリースは今年だから、今年の曲ということで。

全米シングル・チャート(ビルボード)の年間トップ10に入った曲で日本で一番知られている曲はこれだろうな、多分。Mステでも披露されたし、収録アルバムもタワレコの年間チャートで上位に入っているし。

年間1位のドレイクの曲なんて、洋楽好きって言っている人でも知らない人多いんじゃないのかな?

アーティストとしてはエド・シーランやマルーン5の方が人気が高いかもしれないが、年間トップ10に入っているエドの「パーフェクト」やマルーン5の「ガールズ・ライク・ユー」はそんなに知名度は高くないからね。日本ではアルバムからのファースト・シングルなど先行シングルはよくラジオなどで耳にするけれど、シングル・カット曲ってなると露出が減るし、洋楽ファンも熱心に追いかけたりしないからね…。

④EIGHTEEN/PALE WAVES

本当、ここ最近の洋楽ロックで音楽雑誌などで評価される新人バンドは、60年代末から70年代のロックンロール・リバイバル的なもの(ハード・ロックやサイケデリック寄りも含む)か、80年代のニュー・ウェイヴ・リバイバル的なものばかり。このバンドは後者の方。

ほとんどツェッペリンのグレタ・ヴァン・フリートが「ロックの未来」なんてキャッチコピーで売り出されるくらいだから、ロックってのは本当、終わっているジャンルなんだと思う。

まぁ、こういう70年代や80年代のリバイバルは2000年代に突入して間もないころから起きていたムーブメントだから、もう、とっくの昔にロックは終わっていたんだろうな。

同じころに登場したリンキン・パークはヒットが出にくくなったうえに、ボーカルが他界してしまったし、マルーン5はもう、ロックとは呼べなくなってしまったからな…。そう考えると、いまだにヒット曲を出しているコールドプレイってすごいな…。

まぁ、ペール・ウェーヴスもグレタ・ヴァン・フリートも好きだけれどね。

⑤HIGH HOPES/PANIC! AT THE DISCO

まさか、パニック!アット・ザ・ディスコが2018年になって、キャリア最大のヒット曲を出すとは思わなかった…。これまでの最大のヒット曲「アイ・ライト・シンズ・ノット・トラジェディーズ~いつわりのウェディング」は2006年だからね…。とっくの昔に下降態勢に入ったアーティストだと思っていたのに…。

そういえば、同じく、とっくの前にピークは過ぎたと思っていたファイヴ・セカンズ・オブ・サマーも今年、「ヤングブラッド」で自己最大のヒットを放ったな。

ストリーミング時代に入り、下降態勢に入ったアーティストにも復活のチャンスが増えたのかな?CDやダウンロードといったメディアでは落ち目のアーティストのソフトを買おうとは思わないが、ストリーミングなら、きっかけさえあれば、再注目されるってことなのかな。

それにしても、この「ハイ・ホープス」、最初は「ただ、MVが面白いだけで、曲は普通でしょ」と思ったが、聞けば聞くほど、良く感じるようになっていったよな。今年、最もアンセミックな曲だよな。

それにしても、人生応援歌的な曲って、邦楽の得意技みたいなイメージがあるが、洋楽でも結構あるんだよな。この曲もそうだしね。


 
 
 

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