第91回アカデミー賞ノミネート
- 原田崇央
- 2019年1月24日
- 読了時間: 2分
トランプ当選以降の米エンタメ系賞レースは本当、反トランプに結びつけるような作品ばかりを評価していて、つまらない! 今回も作品賞候補8本のうち3本が黒人問題系の作品だし…。まぁ、個人的には黒人系は4本ノミネートされると思っていたので、予想よりは下回ったが。
ブラックパンサーは面白いし、主題歌は大好きだけれど、作品賞にノミネートされるほどの出来じゃないよね。 黒人地位向上的なテーマの作品を評価しないと、人種差別主義の古い考えの人間扱いされる今の米エンタメ界の風潮はおかしい!
そういえば、アカデミー作品賞のノミネート本数枠増えたのって、ダークナイトが作品賞候補にならないのおかしいだろ!って意見を受けてのものとされているが、あれから10年経ち、やっと、アメコミ映画がノミネートされた。黒人地位向上的なテーマのおかげだけれど。
日本の映画ファン、アニメファンの圧倒的多数からは未来のミライは、ミライが活躍しない詐欺作品、つまらない、駄作と言われているが、ゴールデン・グローブ賞に続き、アカデミー賞にもノミネートされたけれど、これまで、何で?と思っていたが、やっと評価の理由が分かってきた。
これって、女性の社会進出とそれに伴う男性の家事への参加なんかを描いた作品だったんだよな。 これまでの細田作品を見慣れている日本の観客は単純にストーリーや設定の駄目な部分を酷評したけれど、見慣れていない米国人には、MeToo運動にもつながる女性の社会進出の部分がメインなんだろうな。
よく考えたら、同じ長編アニメーション賞候補に入っているインクレディブル・ファミリーや、シュガー・ラッシュ:オンラインも、女性の社会進出と、それに男はどう対応できるかがテーマだったしな…。
結局、BLACK LIVES MATTESとかMeTooといった反トランプにつながるような作品が評価されやすいってことだろうな。万引き家族も、格差社会批判=反トランプ、日本では反安倍につながるしね。
勿論、映画や音楽、演劇、文学なんてのは時代をうつすものだけれど、反トランプでなくても、普遍性のあるもので優れた作品はいくらでもあるのに、なんか、意地になって、反トランプにつながる作品ばかり評価する風潮は本当、嫌だな。
米エンタメ界の連中は賞レースの中で自分たちだけの都合のいい世界を作っているとしか思えない。

今の米エンタメ界では、國民の創生って駄作扱いされるよな…。
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