サムライマラソン
- 原田崇央
- 2019年3月2日
- 読了時間: 3分
本当、シネコン時代に突入して以来、邦画3大メジャー以外の作品は洋画だろうと邦画だろうと、1週目の興行成績がイマイチだと、あっという間に、上映回数が減ってしまうようになったな…。
なんか、上映回数が少ない、しかも中途半端な時間にしかやっていないってので、見たい人が劇場を訪れる機会を逃している気がするな。
毎週のように映画館に行く習性がない人からすると、繁華街や地元以外の映画館に行く意味が分からないって思われるが、結構、多いんだよね。特にハシゴするとなるとね、なおさら。
ところで、本作はネット上でやたらと酷評されているが、それって、「いだてん」をあんなの大河ドラマじゃないって言っている連中と同じような思考なんだろうな。
あと、外国人監督だからって批判しているってのもあるかもしれないな。確かに、ところどころ、ハリウッド映画でよくある、日本人キャラを演じているのが実際は日系人とか中国人、韓国人なんかのせいで、たどたどしい日本語になっているみたいに聞こえるというか、イントネーションに違和感がある部分もあったし、説明不足では?と思う箇所も多かったが、監督、プロデューサーが外国人なのに、エンド・クレジットの出し方は日本式だったから言うほど外国仕様ではないと思うのだが。
あと、長年続いた平和が崩れようとしているみたいな背景で話が進むのは安倍政権批判にも見えるし、米国人を悪く描いているのも安倍政権批判にも見えるから、ネトウヨ思想に近く、時代劇も好きなおっさんには受けが悪いのかもしれない。
でも、ネットで指摘されているように、コメディにした方がいい場面がコメディになっていないのは演出なり、脚本なりのミスだと思う。通訳がオランダ語しか分からないのに、米国人の通訳しているとか、なぜ、ギャグにしないの?って感じだし。
あと、延々とみんなが走っているシーンはまじめにやっているのに笑ってしまった。同じショットで長々とやるか?
それから、マラソンのルールを明らかに守っていないのも多いのに、みんなで戻ってくるのも意味不明だし、結局、誰が勝者かも分からないし、その辺はダメダメだな。
ついでに言うと、佐藤健は時代劇向きのルックスではないな。るろ剣みたいなファンタジーよりはいいが、こういう史実よりは向いていないのでは?あと、主演扱いだが、出番少ないよね。
ただ、そういう悪評が多くて構えていたせいもあるが、思った以上に面白かった。
目当ては小松菜奈だが…。
気付けば、彼女の出演映画を8本連続で見ている。
外国人監督作といえば、スコセッシ監督の「沈黙」にも出ていたが、外国人が好むアジアン・ビューティー顔なのかな?
それにしても、最後に日本のマラソン五輪関係者の写真が続々出てきて驚いた…。しかも、東京五輪の公式ロゴまで出てくるし。「いだてん」以上の東京五輪PR作品じゃん!それを何故、外国人の監督・プロデューサーで?って謎だな…。

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