スノー・ロワイヤル
- 原田崇央
- 2019年6月15日
- 読了時間: 2分
やっぱり、リーアム兄さんのサスペンス・アクション系の作品は面白い。
結局、どいつもこいつも、偏見や差別からくる勘違いで問題を大きくしているというのが、よく描かれている作品だった。同性愛者、先住民、黒人、中国人、インド人、色んなのが出てくるのが、どいつもこいつも他のコミュニティに対しては偏見や差別を持っているし。
それから、犯罪撲滅に燃える若手女性警官が、道端にガムを吐いたり、元カレをだましたりする描写もあり、結局、誰もクリーンな人間なんていないんだよってのが、よく描かれていると思った。
だから、リーアム兄さんの過去の差別的行動に関する発言っていうのは、この作品の趣旨にもあっているし、自分もそうだったから、みんなも気をつけようねって、話なんだよね。なので、リーアム兄さんを差別主義者として、反トランプな流れで批判するのは間違いなんだよな。
それから、音楽の使い方が面白かった。作品全体の差別や偏見からくる無意識な行動、勘違いとも絡めてあって、本当、よく出来ている。
音楽好きなら、タミー・ワイネットをニセモノの音楽なんて言う人間はいない。でも、黒人の殺し屋は、車内でカントリーのタミー・ワイネットを聞き、本物の音楽をかけろと怒鳴る。つまり、黒人音楽しか本物と認めないという差別をしている。結局、黒人も差別する側なんだよね。
しかも、この黒人殺し屋は、本物の音楽=黒人音楽から、カニエを除けと言っている。これって、トランプ支持をするなんて黒人じゃない、白人と結婚するなんて黒人じゃないって差別しているってことだからね。
この差別を訴えながら、実は自分が誰よりも差別主義者な黒人に対するドライバーの選曲が最高!AQUAのバービー・ガールで返すんだからね!ちなみに、自分はポップ・ミュージックやダンス・ミュージックを見下しているわけではない。というか、バービー・ガール大好き!
タミー・ワイネットもカニエも本物でないなんて言う人間は、当然、バービー・ガールなんて曲は音楽なんて思っていない。結局、こんな連中の言う本物の音楽ってのは自分の好みなんだから、何かけたって文句言う。だったら、批評家や賞レースと無関係な曲かけてやるよってのが最高。
ところで、1人で見に来ている結構、可愛い女子がいた。リーアム兄さんみたいなオッさんが好きなのかな?
それにしても、こういうタイプの映画って面白いが、1900円は高いよなと思う。

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