天気の子
- 原田崇央
- 2019年7月20日
- 読了時間: 2分
やけにアウェー感があった。 ジャニーズ主演映画や、子ども向けテレビアニメの劇場版を見る時よりもアウェー感が強い…。 リア充臭というか、本当に普段、映画館に来ない人たちがたくさん来ているんだなというのを実感する…。 まぁ、ジャニオタや子どもは、好きなものを応援するという点では映画マニアやアニオタと変わらないからな…。
でも、この「天気の子」、かなり、オタ向けの話だったぞ。
それに、ヒロインの陽菜、どう考えてもオタク好みのキャラでしょ!当然、自分も好きだ!
ところで、新海誠といえば、東京の風景のリアルな描写で有名で、
「地方の人が見て分かんのか?」みたいに言われたりするが、本作を見て思った。
新海誠は地方出身者の視点で東京を描いているんだと。 何故、そう思ったのかというと、
本作では下町の一軒家に長年住んでいる老婆が、8月に盆の迎え火をやっていたんだよね。
下町に昔から住んでいる人間なら盆は7月だからね。
しかも、この老婆、下町のほとんどは昔は海だった。
だから、再び、水に沈んでもおかしくないみたいなことをほざくんだよね。 長年、下町に住んでいて、そんなことぬかす人間はありえないからね。
つまり、新海誠は東京を、下町を、よく知らないんだよね。
彼の作品でリアルに描かれている東京の風景は、
地方出身者の視点で変わっていると思ったものが描かれているに過ぎないんだということが分かった。 要は、ハリウッド映画でよく見かける、勘違いした東京の描写と表裏一体なのかな。 どちらも、ネイティブでない者の視点で印象に残ったものを描いているに過ぎないと。
ただ、日本の映画やドラマ、アニメでは、権利関係をクリアにする余裕がないのか、
紛い物っぽい企業やブランドが登場することが多いが、本作ではきちんと、実名で出てくるのには感心した。
ワクドナルドではなく、きちんと、マクドナルドと出てくるなんて! それから、♪バニラ〜バニラ〜とか流れたら笑っちゃうって! あと、歌舞伎町の路上でスピーカーから流れている、執拗な客引きより、こっちの方が公害だろ!
といった、あの音声も登場するしね。
それにしても、新海誠は持っているよな。 本作の公開に合わせて、作中のストーリー同様、東京が晴れない日ばかりになるんだからな…。
まぁ、ツッコミどころ満載なのは、「君の名は。」と同じだったな…。
ところで、また、新海誠作品に花澤香菜出てきたな!

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