アルキメデスの大戦
- 原田崇央
- 2019年7月28日
- 読了時間: 2分
「アルキメデスの大戦」を見た。 自分より年上の観客ばかりだった。 菅田将暉が20〜30代の女性に人気があるというのは都市伝説なのだろうか?
あと、予告だと戦闘シーンが多そうなイメージだが、実際は冒頭しかないので、戦争映画らしい戦争映画を期待していた中高年観客にとっては退屈だったらしく、やたらと途中でトイレかなんかで席を立つのが多かった。ウザかった…。
とりあえず、浜辺美波がとてつもなく可愛い映画だった。
そして思った。彼女って、映画やドラマに出るたびにイメージが違うよなと…。 内容に関しては、ネトウヨに批判された「空母いぶき」よりも、安倍政権批判映画だった。 数字のごまかしと裏取引でことを進めようとする軍部の描写って、明らかに安倍政権に重なるし、
古いやり方を変えないために世界から取り残され、落ちぶれていくってのは、政治、経済、芸能、スポーツなどあらゆるジャンルにおける日本の現状そのものだし。
それから、理想のためには支持者をだますような腹黒い手段も厭わないという山本五十六は、同じ山本姓の太郎にも通じると思った。山本太郎なんか信じちゃダメだよ!信者は目を覚ませ! それにしても、この作品の山崎貴という監督は、反戦メッセージの強い本作を撮る一方で、ネトウヨ思想満開の百田原作の戦争映画も撮るんだから、節操ないよな…。 多分、この監督はVFXやCG、豪華セットなんかが使える題材だったら、作品の思想なんかはどうでもいいんだろうな。
まぁ、日本の映画や音楽の人間って、そういうの多いよな。頼まれた仕事、金になる仕事だったら、信条にかかわらずやるっていうの。というか、ポリシーないんだろうな。 サザンオールスターズも、明らかに安倍をはじめとする世界の首脳たちを批判する「ピースとハイライト」という曲をリリースする一方で、そのCDシングルのカップリング曲は先述した百田原作・山崎貴監督作品の主題歌だからな…。 きちんとしたポリシーを持っていたら、ありえないもんね、こんなこと。 欧米なら、途中で路線が変わることはあっても同じ時期に、全く逆の思想の作品を発表するなんて考えられないもんな…。 ところで、菅田将暉の演技、3年A組っぽかったな。変人をやると、ああいう演技になるのかな。

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