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ブルース・ブラザース

  • 原田崇央
  • 2019年7月31日
  • 読了時間: 3分

午前十時の映画祭で「ブルース・ブラザース」を見た。

多分、中学生の時にゴールデン洋画劇場で見て以来の鑑賞。

なので、忘れていたシーンが多かった。

というか、ゴールデン洋画劇場の放送枠に合わせて40分近くカットされていたと思うので、

見たことないシーンも多いし。

そして、ブラザーズでなくブラザース表記なんだと改めて確認した。

ワーナー映画もワーナー・ブラザース表記だし、映画界は濁らないのが好きなのかな。

音楽だとブラザーズ表記が多いよな。ヴォーン・ブラザーズとかブラザーズ・イン・アームスとか。

それにしても、今では故人になってしまった出演者が多い作品だ…。

主演のジョン・ベルーシをはじめ、ブルース・ブラザースの命を狙う謎の人物役のキャリー・フィッシャー(この作品の彼女は可愛い。製作年でいうと、「帝国の逆襲」と同じか…)、そして、ゲスト出演したジェームス・ブラウン、アレサ・フランクリン、レイ・チャールズなどのアーティスト。

感慨深くなってしまう…。

それから、ゲスト出演といえば、最後の方に出てくるスティーヴン・スピルバーグ。

容姿は39年前だから当然、若いが、声は今とそんなに変わっていない。

本作はコメディ映画だが、終盤のカーチェイスシーンはアクション映画なみの力の入れ方で感心した。昔の映画のカーチェイスシーンって、すごいなと思った。今なら、VFXやCGでいくらでも描写できるから、そんなにすごさを感じないが、この時代は本当に車を破壊しているから、迫力が違うんだよな。

本作はコメディ映画であると同時に音楽映画もしくはミュージカル映画にもカテゴライズされる作品だが、当時の興行成績が気になり、調べてみると、配収7億7千万円とあった。当時はチケット売り上げの総額である興収ではなく、配給会社が興収の中から受け取った額である配収でヒットの度合いを発表するという意味不明な制度だったが、だいたい、配収は興収の6割くらいと言われていたから、興収換算すると推定13億円くらいなのかな。それにプラスして、当時と現在では入場料金も違うから、定価の一般料金を現在の額で計算すると、興収18億円くらいの大ヒットと呼べるレベルの好成績をあげていたんだなと感心した。

70年代から80年代初頭というのは配収10億円突破なんてマレだったから、かなりの好成績なんだよな。

しかも、当時も今も米国コメディ映画が日本市場では苦戦するというのは同じだから。

そう考えると、この映画って、ミュージカル映画・音楽映画としてヒットしたんだなと理解できる。

最近やたらと、映画関連メディアが新海作品やディズニー作品、「ボヘミアン・ラプソディ」、

「ラ・ラ・ランド」、「グレイテスト・ショーマン」などでミュージカル映画・音楽映画が好調と騒いでいるけれど、昔から好調だったんだよな。

タモリのミュージカル嫌い発言に洗脳されるように、

「突然、歌いだすミュージカルなんて体が受け付けない」みたいに言う人が多くなってしまったが、

そんな人間はそもそも、舞台も映画もそんなに好きではないんだと思う。

よく考えたら、ミュージカル映画不遇の時代と言われた80年代に日本では

「フラッシュダンス」や「フットルース」、「ステイン・アライブ」といった

ミュージカル的要素を持ったダンス映画がヒットしていたんだしね…。


 
 
 

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