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無限ファンデーション
- 原田崇央
- 2019年8月24日
- 読了時間: 2分
全編即興劇として制作した映画「無限ファンデーション」を見た。
何かすごいものを見てしまったという気分だ。
その場で出た言葉を発しているので、台詞回しがメイキング映像とか対談Vを見ているような感じになっているし、カメラもそれに合わせて、その場のリアクションを撮っているので、画質とかサイズがワイドショーのDやADが撮った映像みたいになっていることもある。
あと、謎の人物のネタばらしはもう少し後でも良かったんじゃないの?と思ったりもした。
でも、全体としてはすごい。
とりあえず、主演の南沙良は、本作といい、去年の「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」といい、音楽絡みの映画と相性がいいなと思った。CMでもガールズ・バンドやっているし…。
それから、本作でも志乃に引き続き、鼻水泣き演技を披露していた。
アイドル的人気もあるような女優なのに、鼻水演技を恐れないのは感心する。
内容としては、プロでもアマでも、現でも元でもいいが、クリエイティブとか、芸能とか、アートとか、そういう分野に関わった人間なら共感する部分の多い映画だと思った。
後輩のチャンスに嫉妬したり、
チャンスを手にしたことにより周囲を見下すようになったり、
自分が仲間だと思っていた人物が単に自分を見下していることが分かったり、
自分が誰かと交流するのを邪魔するのが現れたりとか…。
まぁ、クリエイティブとか、芸能とか、アートに限らず、学校、職場、町内など、あらゆるコミュニティで起きている問題だけれどね…。
それにしても、夏休みシーズンに見るにはぴったりな作品だった。
ところで、謎のウクレレ奏者役の西山小雨、それなりの年齢だとは思うが、制服姿、可愛いかったな。

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